仮想通貨のエアドロップとは?
企業やプロジェクト、取引所が
新規で仮想通貨やNFTを無料で配布するイベントの名称です。
新しくリリースする予定の
ブロックチェーンプロジェクトの集客目的で実施されます。
主な参加方法は以下の3つが挙げられます。
①スナップショットが行われる期間内に対象通貨・NFTを保有している
②SNSで指定された投稿やアカウントのフォローをする
③一定期間内に特定の取引所やサービスを利用する
特に②と③をメインのタスクとして
採用してる企業やプロジェクトが増えてきています。
エアドロップに参加するメリット
理由1.無料でトークンやNFTがもらえる
エアドロップの最大のメリットは、
暗号資産やNFTを無料で受け取れる点です。
ただ、この「無料で受け取る」ということに対して、
ユーザーの中には「どうして無料でくれるのか?」と疑問に思う方や
「主催者にとってどんな利益があるのか?」と
不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
実は、エアドロップにはいくつかの目的があり
これが主催者にとって利益をもたらすポイントになってます。
具体的には、以下のような利点が挙げられます。
①知名度の向上
エアドロップを通じて配布される暗号資産やNFTの名前や存在が
多くの人に知られるようになります。
これは、ブランドやプロジェクトの知名度を上げるための非常に有効な手段です。
②市場での流動性向上
多くの人がその暗号資産を手に入れることで市場での取引量が増えます。
取引が活発になることでその資産の価値が安定しやすくなります。
③ユーザー数の増加
新しいユーザーを獲得する手段としてもエアドロップは効果的です。
無料で暗号資産をもらった人がそのプロジェクトに興味を持ち、
さらに深く関わるようになる可能性が高まります。
要するに、企業やプロジェクトがエアドロップを行う理由は
これらのメリットを通じて最終的に自分たちのプロジェクトを成功させるためにあります。
通常の企業が商品の広告やキャンペーンを行うのと同じように、
エアドロップを利用して暗号資産やNFTの宣伝活動をしていると考えるとわかりやすいです。
理由2.対象の仮想通貨が高騰する可能性がある
エアドロップに参加する為の条件として
特定の仮想通貨を保有している必要があった場合
エアドロップを受け取ろうと多くの人が対象となる通貨を購入する為
一時的に通貨の価格が上昇する時があります。
しかし、エアドロップの権利が確定する「スナップショット」の後には、
多くの人がその資産を売ってしまうため、価格が急落する時もあります。
また、エアドロップで受け取った仮想通貨は、
後で価値が上がることもあります。
最初は無名の通貨でも取引所に上場したり、
有名企業と提携したりすると価格が上がることがある為、
すぐに売らずに価値が上がるまで保有する人もいます。
エアドロップに参加する上での注意点
理由1.詐欺目的の可能性がある
仮想通貨のエアドロップには詐欺目的で存在している物もあります。
特に、参加条件として「寄付」を求めるエアドロップは
寄付金を騙し取る詐欺の可能性が高いです。
また、ウォレットのパスワードや秘密鍵の入力を要求するエアドロップは100%詐欺です。
こうしたエアドロップには絶対に参加しないよう十分に注意しましょう。
理由2.メインのメールアドレスを利用しない
仮想通貨のエアドロップに参加する際、
メールアドレスの入力を求められることがあります。
しかし、入力したアドレスに大量の販促メールが届いたり、
不正に利用されるリスクもあります。
なので、ご自身が利用しているメインのメールアドレスは使わず、
Gmailなどのフリーメールで専用のアドレスを作るのがオススメです。
理由3.秘密鍵やウォレットのパスワードは絶対に入力しない
先ほども軽く触れましたが
仮想通貨のエアドロップに参加する際、
秘密鍵やウォレットのパスワードは絶対に入力しないでください。
入力すると、ウォレット内の仮想通貨が盗まれる危険があります。
このような情報を求めるエアドロップは100%詐欺なので、絶対に参加しないで下さい。
過去の高騰事例
①UNIトークン
ETHチェーンのDEXユニスワップが
2020年にUNIトークンのエアドロを開催。
当時ユニスワップを利用していたユーザーに一律で400UNIトークンが配布されました。
このエアドロが開催された時のUNIトークンの価格は
2020年9月時点で2ドル(約300円)ほどでした。
しかし、2021年5月には45ドル(約6,760円)に到達。
わずか半年ほどで22倍の価格高騰を起こしました。
もし全てのトークンを保有していた場合、
約270万円の利益を無料で獲得できたことになります。
②Arbitrum
Arbitrum(ARB)は、ETHのレイヤー2チェーンで
2023年2月6日以前にArbitrumを利用したユーザーを対象にエアドロップが実施されました。
エアドロップは2023年3月に実施され、
対象者に最小625ARBから最大10,250ARBが配布されました。
その直後に1ARBが約200円まで上昇し、
受け取ったユーザーは約6万円から最大で約200万円相当の利益を獲得しました。
③Fusionist
NFTゲーム「Fusionist」では、
2023年5月22日から26日にかけてテストイベントを開催し
抽選で選ばれたユーザーにNFTが無料で配布されました。
NFTは配布後価格が上昇し、
20万円から100万円で取引され高額なエアドロップとなりました。
さらにNFTのエアドロップだけでなく、
正式リリース前のイベントでポイントを貯めることで「リアクター」というNFTも獲得できました。
このリアクターや他のNFT保有者には仮想通貨ACEが23か月にわたって毎月配布されています。
2023年12月にACEが上場した際、
1ACEは約2,400円まで上昇しこちらも高額なエアドロップとなりました。
④STARKNET
STARKNETはETHのレイヤー2プロジェクトで
ETHの処理速度とコストを大幅に改善することを目的としています。
2024年2月20日にSTARKNETはエアドロップを実施し、
総供給量の18%に相当する7億枚以上のSTRKトークンが配布されました。
このエアドロップの参加者は平均400万円の利益を獲得。
最適なタイミングで利確したユーザーの中には、
1,000万円を超える特大利益を手にした人もいました。
このエアドロップはSTARKNETにとっても
ユーザーにとっても非常に成功したイベントとなり、
STRKトークンの価値と注目度が一気に高まりました。
仮想通貨エアドロップのQ&A
その1.エアドロップとGiveawayの違い
エアドロップは主に仮想通貨の無料配布を指し、
GiveawayはNFTの無料配布を意味します。
ただし、NFTが配布されるエアドロップもあるので厳密には区別が曖昧です。
どちらも、プロジェクトの認知度向上や
新規ユーザー獲得を目的として行われています。
その2.エアドロップの探し方
エアドロップを探すには、
以下4つのSNSやサイトを活用します。
・Discord
・Telegram
・X(Twitter)
・エアドロップ情報専門サイト
・仮想通貨情報サイトのエアドロップページ
エアドロップの実施が決定すると
主に公式Xのアカウントで告知され
その後、公式サイトにて日程や参加条件、
トークンの受け取り方などの詳細が掲載されます。
Xを利用している人は、
取引所や気になる仮想通貨、運営企業のアカウントをフォローしておくと
エアドロップが実施される際に情報を入手しやすくなるのでオススメです。
その3.スナップショットとは
スナップショットとは、保有している通貨やNFTの状況を確認するタイミングを指します。
この時点で取引所やウォレットにある通貨量に応じて、
エアドロップで受け取れるトークンの枚数が決まります。
まとめ
仮想通貨のエアドロップは、
簡単なタスクをクリアするだけで無料で仮想通貨を獲得できるお得なイベントです。
特に参加者が少ないプロジェクトほど、高額なエアドロップが期待できます。
日々のリサーチを続けて参加するチャンスを逃さないようにしましょう。